*目録とは「一図書館または図書館グループが所蔵する図書館資料の目録記入を、各種の標目(タイトル,著者,件名,分類記号)を検索手段として,一定の順序で配列したもの」(NCR)本の身代わりともなるもので、蔵書管理や検索の上でも、最低一種類は必要である。
国際標準型カード(たて7.5㎝×よこ12.5㎝)を使用する。
ア 目録の種類
業務用目録 ─────────── 書架目録 (蔵書を管理するためのもの) * 飯田市の目録はこれにあたる。 閲覧用目録 ─────────┬─ 著者名目録 (図書を検索するためのもの) ├─ 書名目録 ├─ 件名目録 ├─ 分類目録 └─ 辞書体目録
蔵書の管理のために、事務用目録として書架目録は必ず作成する。
イ 目録記入の方法
*書架目録カードを以後「カード」と呼ぶ。
(ア) カードは、国際標準型カードに基づく、飯田市指定のものを使う。
不足した場合は、教育委員会学校教育課へ連絡する。
(イ) ①~⑮のカードへの記載事項について
・ 日本目録規則によるユニット方式をとる。
(記述の部分のみ書かれたものをユニットカードという。)
・ 基本的に、台帳への記載事項をそのままカードへ転記する。
・ ②、③、④、⑤、⑥、⑭、⑮は、事務事項につき、基本的に第一垂線の左側、カードの下側に寄せて記載する。
・ ①、⑦、⑧、⑨、⑩、⑪、⑫、⑬は記述事項となる。
① 請求記号 分類記号と図書記号を記入する。
② 受入年月日 図書を受け入れた日を記入する。
③ 登録番号 各学校ごとの通し番号を記入する。
④ 価格 図書台帳と同じ価格を記入する。
⑤ ISBN (国際標準図書記号、13桁の数字によって、国名,出版社名,書名を表示 したもの)を記入する。
省略可とする。
⑥ 財源 台帳に基づいて記入する。
⑦ 書名 奥付または背表紙にある通りに記入する。
全集などは、各冊ごとに記入し、各巻の書名は巻次に続けて記入しても良い。
書名記入のあと、改行せずに1文字あけて続けて記入しても良い。
⑧ 著者 奥付または背表紙の記入と同じ。 (例)J.K.ローリング
書名中に著者のフルネームが含まれる場合は省略可とする。
(例)ダレン・シャン
【著者が2人、3人以上の場合】
一つの責任表示において記録する個人名や団体名の数が2までのときはそのまま記入し、3以上のときは、主なもしくは最初の名称一つを記録し、それ以外は「[ほか]」と補記して省略する。
【絵本の場合】絵を描いた人を先に記入する。
(例)山脇百合子(絵) 中川李枝子(文)
【伝記の場合】
請求記号は、被伝者名でとるが、目録へは著者名を記入する。
【監修者、校閲者、執筆者、分担翻訳者等】
注記していたが、99年より著者と同様に扱うようになった。
著者名がない場合は著者のかわりに記入する。
⑨ 出版社 奥付等にある出版社をそのまま記入する。 (例)学習研究社
⑩ 出版年 記述対象図書の属する版が最初に刊行された年を記入する。
改訂新版が出た場合は改訂された年を記入する。
⑪ 奥付の表示「2004年7月9日第1刷発行 2008年10月15日第3刷発行の場合、記録は2004年になる。
(例2)広辞苑 1998年~ 第五版 の場合は 1998年、
広辞苑 2008年~ 第六版 の場合は 2008年になる。
⑪ ページ数 奥付に記載がある場合にはそのページ数、ない場合には最終の頁を記入する。省略可とする。
⑫ 大きさ 表紙の高さを㎝の単位で、端数は切り上げて記入する。
変形本の場合、縦×横で記入する。
「岩波少年文庫」「青い鳥文庫」は新書サイズ(18㎝)、「文庫サイズ」は15㎝。
*「新書」という記載をしておくと、本を探す手がかりとなる。
⑬ 注記 カードの空欄には【叢書(そうしょ)注記】を記入しておくとわかりやすい。
(青い鳥文庫)(岩波少年文庫)(YA!エンタ-ティンメント)等
⑭ 除籍番号 除籍番号欄へ年度ごとの通し番号をつける。
⑮ 除籍年月日 除籍した日を記入する。



