(2) 維持管理の留意点

 

① 定期的な安全点検

施設・設備を安全に維持・管理するためには、常時これに関心を持って点検を行わなければならない。安全管理に万全を期するために定期的に、しかも先生方と事務職員のすべてが組織的に学校内のすべてを点検する日を設け、これを月1回位は実施するようにしたい。

② 速やかな処理

点検により発見された不備は、速やかに組織的に処理されなければならない。点検の担当者は、まず点検の結果をまとめ、管理職や事務職員等と内容を検討し、校内で処理できるもの、外部へ発注するもの、教育委員会へ要望するものなどに仕分けし、出来るだけ早く処置しなければならない。

③ 資料の保管

維持・管理の実施に当っては、必要な資料(建築工事に使用した設計図書、建築設備の配線・配置図及び備品台帳等)を整理保存しておくと共に活用することが大切である。

④ 季節的に利用する施設の閉鎖期間中の保守

水泳プール等は閉鎖するときの管理の良否が翌年からのプールの使用を支障なく再開する上で大きく影響するので完全な手入れを行う。

⑤ 冬期間の問題点

給水管が凍結するおそれのある場合には屋外の足洗い場散水栓等は必ず水を抜いておくようにする。また屋内配管も冬休み等長期の休暇期間中はバルブを開いて水抜きをし、凍結に備える必要がある。給水管等が凍結した場合そのまま幾日も放置することのないよう注意する。

⑥ 定期的な手入れ

校地内の側溝、排水路、マンホール等は定期的に手入れを行い、日常の管理が良くない為に問題が生じる事は管理者の責任と考えなくてはならない。